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貞山・北上・東名運河事典
ていざん・きたかみ・とうな
8-(3) 哺乳類
この地域には、宮城県の里山地帯に成立している種類相(ファウナ)の存在が認められる。すなわち、キツネ(ホンドキツネの亜種名がある:以下同様)・タヌキ(ホンドタヌキ)・イタチ(ホンドイタチ)・ノウサギ(トウホクノウサギ)・ニホンリスなどの生息である。また、この地帯の南部では、ハクビシンの生息が認められる。
本県における哺乳類の本格的な生息地域は主に西部山地帯であり、その東方に張り出す丘陵地帯とその周辺部には、いわゆる里山の哺乳類相はみられるが、仙台湾海浜地帯はこれらの地域からは市街地や水田などの耕地等によって隔てられている。また県南部でも、阿武隈高地(阿武隈山地)との間には町並み・耕地・国道・鉄路等があり、海浜地帯が向背する哺乳類生息地域と十分な交流が成立しているとは認め難い。このような状況下であるにも拘わらず、中型種を含むこれらの哺乳類が継続して生息していることは注目される。
モグラ目 モグラ科:アズマモグラ
▲アズマモグラ 画像提供:仙台市科学館
コウモリ目 ヒナコウモリ科:アブラコウモリ
▲アブラコウモリ 画像提供:仙台市科学館
ウサギ目 ウサギ科:ノウサギ
ネズミ目 リス科:ニホンリス
▲ニホンリス 画像提供:仙台市科学館
ネズミ科:ハタネズミ、カヤネズミ、アカネズミ、ドブネズミ
▲ホンシュウカヤネズミ 画像提供:仙台市科学館
ネコ目 イヌ科:キツネ、タヌキ
イタチ科:イタチ
ジャコウネコ科:ハクビシン
出典:『仙台湾海浜地域保全計画(学術調査編)』 平成11年3月 宮城県
(注)一部省略して転載しています。
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